れいわ大揺れ 多ケ谷亮副代表「イスラエル渡航」の真意 党内から厳しい処分求める声も

渡航の真意は――。れいわ新選組副代表の多ケ谷亮衆院議員がイスラエルを訪れ、ネタニヤフ首相を表敬訪問していたことが分かり、党内は大揺れとなっている。
自民党の小野寺五典安全保障調査会長を団長とする超党派の国会議員団が5~8日の日程でイスラエルを訪れ、ネタニヤフ首相と面会した。イスラエル首相府は「ネタニヤフ氏は戦争中に日本が支えてくれたことに謝意を表明した」と声明を出した。また、イランからの攻撃を防いだミサイル防衛網やドローンなどの先端技術の情報交換などが目的とされた。
小野寺氏や松川るい参院議員らが渡航をXで伝えたところ、れいわの大石晃子共同代表は「パレスチナ人を無差別虐殺し、世界中の人の心を苦しめるイスラエルの先端技術をもらいに頭下げに行く。そんなさもしい国は、もうやめよう」と猛批判していた。
ところが、ネタニヤフ首相と一緒に記念撮影した国会議員団の中に多ケ谷氏の姿があったことで、れいわ内は騒然となった。維新や無所属議員も参加していたが、党側は多ケ谷氏の渡航を事前に把握していなかった。
れいわは日本政府にイスラエルとの防衛協定の破棄を求めている立場だ。櫛渕万里共同代表はXにガザ支援でヨルダンに滞在している伊勢崎賢治参院議員からの情報を伝え、「国会議員団の訪問によって、現地から命を狙われる可能性が出てきている状況は、あまりにあまりで、言葉が出ません」と絶句し、大石氏は「倫理的にも許されない」と多ケ谷氏に訪問経緯や趣旨を公開質問する事態となった。
8日に会見した高井崇志幹事長は「寝耳に水。ガザ虐殺への非難をほかの党以上に最も強く訴えてきたと自負している。大変残念だし、怒りを覚える」と話した。党内の地方組織から除名だけでなく、議員辞職を求める声も出ている。高井氏は9日に臨時記者会見を行うことを表明した。
多ケ谷氏は小沢一郎衆院議員と近く、2021年衆院選でれいわから当選し、2期目。れいわ関係者は「渡航すれば問題になるのは分かっていて、事前に党に相談しなかったのではないか。イスラエル側に直接意見したり、実情を知るまたとない機会になる。多ケ谷氏なりに何か考えがあったと信じたい」と話した。