万博閉幕3か月、衰えぬ「ミャクミャク」人気…記念撮影の倍率100倍超「あの興奮よみがえる」

大阪・関西万博の閉幕から13日で3か月となる。公式キャラクター「ミャクミャク」の人気は衰えず、各地で行われるグッズ販売には行列ができている。話題になった各国グルメを提供する店も登場しており、万博の余韻を楽しみたい人たちを引きつけている。(藤本将揮、福井支局 加藤優衣)
JR福井駅(福井市)の土産物店で10日、万博のオフィシャルグッズを売るコーナーが、25日までの期間限定でオープンした。北陸新幹線で東京からもファンが駆けつけ、開店前には約150人が列を作った。
店にはキーホルダーや菓子など約50種類が並び、黒とグレーの「黒ミャクミャク」のぬいぐるみなどは午前中に完売した。10日未明から並んだという兵庫県西宮市の会社員女性(43)は「ずっと買えなかった商品を入手でき、福井まで来たかいがあった」と笑顔で話した。
期間限定のショップは今月18日から富山市で、2月には金沢市でも開店する。一方、今月18日に閉店する大丸梅田店(大阪市)のショップは駆け込みの客でにぎわっており、品定めしていた大阪府豊中市の派遣社員の女性(49)は「まだまだグッズを集めたい」と話していた。
関西電力本店ビル(大阪市)で10日に行われたミャクミャクとの記念撮影は、90組の応募枠に9329組から申し込みがあり、倍率は100倍超に。大阪府門真市のパート従業員の女性(43)は「万博へは32回行った。こうしてミャクミャクに会うと、あの興奮がよみがえる」と話し、長女(4)と記念写真に納まっていた。
各国の食文化を伝えたメニューを継承する飲食店も現れている。
クウェート館のレストランで腕を振るったシェフは昨年12月、羊肉料理など万博の味を持ち帰れるテイクアウト専門店「エキスポ・クウェート・キッチン」を大阪市中央区に開店した。
神戸市中央区のルーマニア料理店「Conte」では、ルーマニア館にあったレストランから移したテーブルや椅子を置き、万博で提供した郷土料理を味わえる。
フランス館に出店したパリ発祥のパン店「メゾンカイザー」は、万博会場で約15万個を売り上げた特別レシピのパンのうち3種をルクア大阪店(大阪市)とJR京都伊勢丹店(京都市)の2店で販売している。手間や時間がかかり、各店とも製造は1日50~60個が限界だが、反響は大きく、今月末だった終了期間の延長を検討しているという。
大阪・うめきたにあるレストラン「A dining」は、マレーシア館で話題を呼んだ国民食「ロティチャナイ」を10月下旬から提供している。現地人スタッフが生地を空中で回して作るパフォーマンスが人気になった薄焼きのパンで、カレーをつけて食べる。1日50食限定で、2月まで予約が埋まっているという。
店を運営するヤスミン・ビンティ・アブドゥラさん(33)は「タイやベトナムの料理のように、マレーシア料理の知名度をあげていきたい」と意気込む。