航空自衛隊は21日、韓国空軍機を那覇基地(沖縄県)に受け入れ、給油支援を実施すると発表した。空自による韓国空軍機への給油支援は初となる。停滞気味だった日韓の防衛交流・協力の弾みとなりそうだ。
空自によると、給油支援を受けるのは、韓国空軍のアクロバット飛行隊「ブラックイーグルス」。28日にT50B練習機9機とC130J輸送機1機が計約50人を乗せて那覇空港に飛来する。サウジアラビアで開催される国際装備品展示会「ワールド・ディフェンス・ショー」(2月8~12日)への参加を予定し、沖縄経由で現地に向かう。帰国時も同様に給油支援を受ける。
自衛隊と他国軍が燃料や食料を円滑に融通し合う物品役務相互提供協定(ACSA)を日韓は結んでいないため、日本政府は自衛隊法116条の燃料の無償貸し付け規定を適用する方向で調整を進めていた。同規定は2024年、硫黄島で海上自衛隊が韓国軍機に給油した際も適用された。
今回の給油支援に伴い、アクロバット飛行隊同士の初交流も検討されている。空自の「ブルーインパルス」の隊員が意見交換や記念撮影などに臨むという。
ブラックイーグルスへの給油支援は25年11月にも那覇基地で予定されていたが、竹島(島根県)周辺を飛行していたことが判明し、日本側が受け入れを中止した。一方、韓国側は同月、東京都で開催された「自衛隊音楽まつり」への韓国軍楽隊の派遣を見送った。【松浦吉剛】