8日の投開票が迫る衆院選で野党各党が危機感を強めている。読売新聞社の終盤情勢調査で序盤から巻き返しを図れていない状況が浮き彫りになったためだ。勢いを欠く中道改革連合の野田共同代表は首都圏の接戦区に照準を合わせ、懸命なテコ入れを続けている。優勢を維持する自民党は引き締めを徹底する方針だ。
野田氏は6日、東京都内で街頭演説し、「徳俵まで押し込まれたが、史上最大の反転攻勢を実現したい」と声をからした。この日は、都内の複数の選挙区に加え、さいたま市も回った。最終盤の遊説先を首都圏に絞り込むのは、接戦区が相対的に多く、短時間で多くの選挙区に足を運べるためだ。野田氏周辺は「可能性があるところに集中し、傷口を小さくする戦略を選ばざるを得ない」と語る。
幹部が自身の選挙区で劣勢となっていることも全国的な応援態勢を取りづらくしている。安住共同幹事長は宮城4区で自民党の森下千里氏にややリードされる展開が判明し、6日に予定していた静岡県などでの応援を取りやめ、宮城4区に張り付く活動に変更した。
一方の自民は単独で過半数(233議席)を超える勢いで、陣営の緩みと投票率の低下を警戒する。高市首相や自民支持の割合が高い若年層は従来、投票率が低い傾向にあるため、投票呼びかけに力を注ぐ。首相は6日、岩手県北上市の演説会で「どうかこの足で期日前投票所に寄ってほしい」と訴えた。
日本維新の会は、自民に比べて首相人気による与党効果が限定的で伸び悩む。藤田文武共同代表は奈良県橿原市の街頭で「自民も伸ばすが、維新に力を与えていただかないと政治が後戻りになるかもしれない」と主張し、連立パートナーとしての重要性を強調した。