「“父”に脳をいじられていた」信者2人を入水自殺させた自称占い師・濱田淑恵被告(64)が主張した“心神喪失” 証言が聞こえず、裁判官は「お腹に力入れて!」とツッコミ

「創造主」を自称する女性が信者の男性2人をそそのかし、入水自殺させたそんな衝撃的なニュースが報じられたのは2025年3月のこと。自殺教唆などの罪に問われていた自称占い師・濱田淑恵被告(63)の被告人質問となる第2回公判が、2月6日、大阪地裁で開かれた。
これまでに、共犯として濱田被告と同時に逮捕されていた滝谷奈織(なぽり)被告、寺崎佐和子被告の裁判が先行して行われていた。2人が信者として「創造主」である濱田被告に心酔していたことや、異様な事件の全体像が語られてきた。その両名の裁判での主張は過去の記事でも詳報している。
その主犯とされる濱田被告の裁判には連日多くの傍聴人が駆け付けているが、公判で主張する内容の多くは、法廷にいる人物の多くが思わず首を傾げてしまうものばかりであった傍聴した裁判ライターの普通氏がレポートする。【前後編の前編】
神が降臨しているとして、人の死を悪用
上下黒の服に身を包み法廷に現れた濱田被告。半分近く白髪が混ざった髪で顔の大部分が隠されており、その表情は傍聴席から確認することはできない。入廷する際や、証言台に向かう際など方々に頭を下げており、傍聴席を向いた際は「皆様に大変なご迷惑をおかけして」と発しながら頭を下げた。
濱田被告が起訴された事実は大きく分けて4つある。
1点目が、信者であった男性2名(以下、Aさん、Bさん)に自殺を決意させ、互いにマイクコードなどで腕などを結ばせ、濱田被告自らも滝谷被告とともに4人で入水し、Aさん、Bさんを溺死させたというもの。
2点目、3点目は寺崎被告と共謀して、「Bさんと旅立つ私をお許しください」などと記載したAさんの虚偽の遺書を作成して警察署に提出したことと、Aさん所有の土地建物を濱田被告の実子に贈与するという虚偽の契約書を作成した2点の文書偽造。
4点目が、40代の男性に対して濱田被告が自身のことを”創造主”と名乗り「神が降臨している」などと主張した上で、Aさんの死亡事実を告げながら「Aはプカプカ浮いとったぞ」「全財産とりあえず置いておけ」「命をどうとでもできるんだよ」などと脅し、合計7000万円を超える金銭を奪った、というものだ。
これら事実について濱田被告は、大枠の事実について認めつつも、「私の中の”創造主”が言ったが、私自身は”創造主”と名乗ったことはない」「私の口と身体を介して、宇宙システムというものによって、一連の行為が行われた」「宇宙システムが脳をジャックして行った」などと主張。