高齢者に実際の価格より高く偽ってワンルームマンションを売りつけたとして、警視庁は25日、住吉会系暴力団幹部で「寿不動産」(東京都新宿区)代表取締役の石井寛一容疑者(42)(住所不定)ら男9人を詐欺容疑で逮捕したと発表した。石井容疑者らのグループが2022年6月~23年10月、安値で仕入れた物件を購入時の最大約17倍で高齢者39人に販売し、計約7億5000万円を得たとみている。
9人の逮捕は18~24日。
発表によると、石井容疑者らは23年5~8月、都内と埼玉県内に住む70~80歳代の男女2人に、「家賃収入が入り、銀行に預けるよりも格段に利益が得られる」などとうそを言い、260万~300万円で購入したマンションの3部屋を2000万~2216万円で販売し、計6216万円を詐取した疑い。
9人は、数万人以上の高齢者の情報を基に営業電話をかけて自宅を訪問。手土産を持参したり、外食に連れ出したりして資産状況を詳細に聞き出し、東京、茨城、群馬、愛知など1都7県にある築数十年のワンルームマンションを売りつけていたという。被害に遭ったとみられる高齢者は70~94歳の男女だった。
逮捕された9人のうち、石井容疑者ら7人は今年1月、認知症の高齢男性2人に同様の手口でマンションの2部屋を売りつけた準詐欺容疑で警視庁に逮捕されていた。