〈一部報道にあるとおり、当社の社員が、日米地位協定に伴う刑事特別法に違反したとして、昨日逮捕されました。当社はこの事態を重く受け止め、事態確認を進めて対処していくとともに、警察による捜査に全面的に協力してまいります〉──大手総合商社・住友商事は2月20日、「当社社員の逮捕について」として、上記のメッセージを公式ホームページに掲載した。同社の社員である水野圭隆容疑者(45)がアメリカ海軍横須賀基地に不法に侵入した疑いで神奈川県警に逮捕された翌日の発表だった。全国紙の社会部記者が語る。
「水野容疑者は住商社員としてイラクに駐在しており、昨年10月に日本に一時帰国した際、偽造IDカードによって許可なく基地内に立ち入ったとみられています。また、偽造カードを使ってアメリカ軍関係者向けのレンタカーも借りたようです。
水野容疑者は、『アメリカ軍に憧れがあった』と容疑を認めており、過去にも横須賀基地や厚木基地に侵入した可能性があります」
SNS上では一時、水野容疑者をめぐる”スパイ説”がまことしやかにささやかれたが……。彼を知る人物の証言によると、水野容疑者は一部で有名な”ミリオタ(ミリタリーオタク)”だったという。
「水野さんは、数十年来の筋金入りのミリオタです。学生のころはアメリカの大学に留学し、学費免除の代わりに米軍の訓練を受けて、さらに卒業後に軍で一定期間働くというプログラムを受けていたと聞きました。
軍生活などをつづったブログは、けっこう人気だった記憶があります。ただ、”作戦に参加している”といった内容を写真つきで投稿していたときは、こんな機密情報めいたことを発信していいのかと違和感を覚えた。今思うと、ブログの内容には虚構や創作も含まれていたのかもしれません」(知人談)
米軍仕込みの”マッチョボディ”でも知られていたようだ。
「異色の経歴だからこそ、当時の”商社界隈”ではちょっとした有名人で、水野さんの上司が『コイツ、筋肉がスゴすぎてシャツのボタンをしょっちゅう飛ばしてるんですよ』と話していたのを今でも覚えています。
住友商事で兵器関連の部門に配属されたと聞いたときは、『これ以上ない適任ですね』と話題になりました」(前出・水野容疑者の知人)
水野容疑者にとって米軍で過ごした日々は誇りだったようで、『#大切な戦友』や『#usarmy』、『#米軍』といったハッシュタグを添えて、迷彩服を着た自身の写真をInstagramに投稿していた。また、たくましい腕の筋肉をアピールするような写真もアップしている。
そんな”アメリカ軍人”としての有り余るプライドが、彼を”容疑者”という苦しい立場に追いやってしまったのだろうか。