自民党の当選議員全員にカタログギフトを配っていた高市首相について、野党が国会で追及しました。
高市首相が、衆議院選挙で当選した自民党議員全員に贈ったカタログで選べるギフトです。のしには「高市早苗」と明記されています。
中をみてみると、大きな露天風呂のある宿のペア宿泊券や、牛ヒレ肉の味噌漬けに、高級食材「とらふぐ」の料理セットなどがありました。
24日夜に明らかになった、議員へのカタログギフト配布。さっそく、野党が追及します。
立憲民主党 田名部幹事長
「総額いくらになりますか?その原資と目的についてもご説明願います。政治と金の問題や物価高の状況は続いているということだけは申し上げておきます」
質問の直後、鋭い視線を田名部議員に送る高市首相。
すると、隣に座る木原官房長官が近寄り、なにか語りかけます。そして、返答に立ちました。
カタログギフトのお金の出所は、どこだったのでしょうか。
高市首相(カタログギフトについて)
「党所属の衆議院議員全員に対して、今回の大変厳しい選挙を経て当選したことへのねぎらいの気持ちも込め、今後の議員としての活動に役立てていただきたいと考え、奈良県第2選挙区支部として品物を寄付したものでございます。品物は本体価格・システム料・送料に消費税を掛けまして、1人分約3万円で、合計315人分になります。私が支部長を務める奈良県第2選挙区支部の政治資金からの支出となります。政党支部から議員個人への寄付として、法令上も問題はないものと認識をいたしております」
高市首相によりますと、こちらは1人あたりおよそ3万円分。315人に贈ったということなので、総額はおよそ950万円分にのぼります。
個人から議員への寄付は法律上、原則禁止ですが、自身が支部長を務める奈良県第2選挙区支部から贈ったため、問題ないと説明しました。
ただ、この奈良県の支部について、共産党の山添政策委員長からは…。
共産党・山添政策委員長
「この支部への違法な企業献金が問われた昨年、『支部への献金は私への献金ではない』と弁明したのはお忘れか」
それは、去年12月。奈良県第2選挙区支部が、法律上の年間の上限を超える1000万円の寄付を受けていたことが明らかになった際の国会答弁です。
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高市早苗首相(去年12月)
「たまたま私が支部長である奈良県第2選挙区支部があるが、それが高市早苗に対する献金かと言ったらそうじゃない」
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“支部のお金は自分のお金ではない”と釈明していました。
しかし今回、支部のお金でカタログギフトを贈っていた高市首相。ダブルスタンダードではないかという指摘もあがっています。
選挙で当選した議員への“首相からの贈り物”といえば…。
去年、石破前首相が新人議員15人に対して、10万円相当の商品券を配っていたことが問題となり、謝罪する事態となっていました。
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石破首相(当時/去年3月)
「(金銭感覚が)世の中の常識と違うのだというご指摘は、私自身弁解せずに、お叱りは受けねばならない」
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今回、高市首相が贈ったカタログギフトは、1人あたりの金額は、石破前首相よりも少ないものの、総額は6倍以上となっています。
自民党内からは…。
自民党議員
「心遣いみたいなところまで目くじら立てるのは、ちょっと味気ない」
連立を組むパートナー・日本維新の会は、どう見ているのでしょうか。
去年、野党時代に、石破前首相の10万円問題が浮上した際は“感覚を批判”していましたが…。
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日本維新の会・吉村代表(去年3月/野党時代)
「感覚からしても、今ちょうどいろいろな政治と金をただしていこうよと、国会でも決めてきている中で、今やるかなというのが率直な思い。大変残念なことと思います」
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25日、高市首相に対しては…。
日本維新の会 吉村代表
「合法であり、きちんと説明を尽くせばいい」
野党からは…。
中道改革連合 小川代表
「これだけ政治不信が強く、国民生活が逼迫する折、総額1000万円ともいわれるギフトを党内にばらまくこと自体の倫理観、金銭感覚、古い自民党の体質、こうしたものを看過するわけにはいかない」
国民民主党 玉木代表
「去年あれだけ石破さんの時に大きな問題になったので、こういったことをやること自体、国民が本当にどう受け止めるのか。そこに対する想像力を欠いているのでは。残念だなと思います」
一方、政府は、消費減税と給付付き税額控除の実施に向けた「国民会議」の初会合を、26日に開催すると発表。中道、国民民主、みらいの3党に対し、自民党が参加の呼びかけを行っていますが、中道と国民民主の2党は、まだ結論を出していません。
(2月25日放送『news zero』より)