東日本大震災の発生から15年となるのを前に、被災地の宮城、福島両県で10日夜、ろうそくなどをともし犠牲者を追悼する行事が行われた。
福島県双葉町のJR双葉駅前には「活気にあふれますように」などとメッセージを書いたろうそく約600本が並べられた。同町は2022年8月、一部地域で避難指示が解除されたが住民の帰還は進まず、町内に暮らす住民は約200人(今月1日時点)。集団避難先の埼玉県加須市から同町を訪れた小畑明美さん(59)は「まだきのうのよう」と当時を振り返るとともに、「にぎわう町であってほしい」と再興に期待を寄せた。
宮城県気仙沼市の東日本大震災遺構・伝承館は夕暮れ後、震災遺構の県気仙沼向洋高校旧校舎の中庭に発光ダイオード(LED)の明かりを並べ、「ありがとう 3.11」の文字を浮かび上がらせた。熊谷心副館長(43)は「これまでたくさんの方に支えていただいたことへの感謝を伝えたい」と話した。
京都市から訪れた多那瀬晃さん(65)は、震災直後、支援のため気仙沼市を訪れたことがあるといい、「今年は手を合わせに来なければという思いで15年ぶりに来た」と語った。 [時事通信社]