東京オリンピック選手村の跡地に建設された、巨大タワーマンションが並ぶ『晴海フラッグ』。高級感のあるエントランスに、足湯まで設置されていて、ベランダからは東京湾の景色を楽しむことができます。マンション販売時の抽選は最高倍率が266倍という、財力と運を持ち合わせた者だけが住める“夢の街”となっていました。ところが今、毎日のように警察が出動する異常事態が発生しているというのです。一体、何が?
東京湾に並ぶタワマン群・晴海フラッグでは今、営業の許可を受けていない白いナンバーの違法タクシー、いわゆる“白タク”の可能性がある車両が連日現れ、マンションの前に長時間滞在しているといいます。スーツケースを持った集団を乗せてきたと思われる車両を警察が確認することもあり、時には口論に発展しています。
警察の聴取に対し、「友だち」「一円も取っていない」「白タクではない」と主張する女性。ところが…。
(女性)
「これは会社の物(車)です。会社がちゃんと責任を取る」
(警察)
「会社でやっているならダメ」
(女性)
「会社の物(車)を友だちが借りるのは、いいでしょ?タダだよ」
(警察)
「タダで貸したという証明をしてください」
また、住人が女性に対し、どこに住んでいるのか尋ねると…。
(女性)
「私は、ここに住んでいる人には答えなくていいんです」
(住人)
「(どこに住んでいるか聞く)権利があります」
(女性)
「あんたバカ!」
住人と衝突することも多々あるといいます。
2026年3月11日、番組が住人を取材している最中にも、長時間駐車する車両を発見。住人は、すぐに110番通報しました。その後、パトカーが到着し、警察が運転手に事情を聞いていましたが、約10分後、車はその場から立ち去っていきました。
(住人)
「その場だけ少し動いて、また違う場所に止めたりしているので、いたちごっこが続いています」
2026年2月、マンションの来客用駐車場に無断で10日間ほど止められていた車。ボンネットには『非法駐車』と大きく落書きされていました。中国語で“違法駐車”を意味する言葉で、日本ではあまり聞き慣れない表現です。
Q.その車は、ここの住人の物ですか?
(住人)
「いや、住んでいないと聞きました。車の持ち主は、中国人の若い男性だと言っていました」
中国人が無断で放置した車に、何者かがペンで書いたと思われる奇妙な落書き。
Q.落書きをしたのは別の人でしょうか?
(住人)
「車の持ち主本人は書かないだろうと。文字も日本語じゃないということで、ちょっと怖いねとみんなで言っていました」
不気味に思った住人らは、弁護士に相談のうえ、レッカーで移動させました。その際にかかった費用30万円は、管理組合などが一時的に立て替えることになりました。
一方、番組が話を聞いた男性が住む部屋の近くには、見覚えのない集団が連日出入りしている“謎の部屋”があるといいます。
(住人)
「スーツケースが大量に置いてあるところも見たことがあり、旅行者じゃないかなと思います。民泊です。5人ぐらいベランダで騒がれて、最終的に、そこでたばこを吸われました」
晴海フラッグの規約で民泊は禁止されていますが、改めて共用部に貼り紙をして、注意喚起しなければいけない状況となっています。
また、別の棟では、ある部屋に1週間で約20人が出入りする様子が目撃されています。スーツケースを持った人や、皿に盛られた料理を運ぶ人が複数人いて、よく見るとラップもせず、料理がむき出しになっています。中には、鍋を運ぶ人も…。住人によると、彼らは日本語を話せないといいます。
さらに、別の部屋に住む住人は、中国語を話す人が部屋を間違えて訪ねてくることが複数回あったといいます。朝の4時に、スーツケースを持った中国人とみられる人物が、何度もノックしてきたことも…。
2025年6月には、現在の財務大臣・片山さつき議員が現地を視察し、「行政の取り締まりが追いついていない」という認識を示していました。
(片山さつき議員/YouTube『片山さつき(さつきチャンネル)』去年9月投稿より)
「晴海フラッグで起きたように、2割が不在地主だって、中央区長がおっしゃるんです。実際に、ほとんどが多分“闇民泊”としか思えないような、高級車がダーッと並んで…。いる人に聞いても、『友だちの家に来ているだけ』という想定問答ができています」
金銭のやり取りなどの証拠がないと、検挙が難しいといわれている白タクや違法民泊。こうした状況から、住人の平穏な日常が奪われています。
(住人)
「景色はすごくキレイで、海も近くに見える。本当は楽しい所のはずなんですけど、引っ越しをしたいというのが正直な気持ちです」
Q.規約に「民泊禁止」とあっても、何とかできないんですか?
(弁護士・本村健太郎氏)
「無届けの民泊自体が法律違反で、違法民泊です。民泊の場合、東京・中央区だと年間100日・土日のみの営業しか認められていませんし、無届けということであれば当然、摘発できるはずです。懲役刑・拘禁刑になりますから、まずは『違法民泊の疑いがある』と通報していただいて、対処したほうがいいと思います」
Q.証拠保全のため、住人が記録を残すべきなんですか?
(本村氏)
「住人が一番近くにいますから、証拠の保全としてはやりやすいとは思います。ただ、それはものすごく大変な苦労で、住人がそこまでやらないといけないのかという問題もあります。本来は、どんどん摘発してもらいたいはずですから、住人に監視をお願いするようなことは望ましくはないです。少なくとも、通報すれば取り締まってもらえる体制にはしてほしいですよね」
晴海フラッグ事業主の一社・三井不動産株式会社の広報は、「管理規約に反する行為に対しては、管理組合と管理会社にて相談のうえ、対応しております。また、販売時に事業主にて民泊禁止を定めた内容で管理規約案を作成し、管理組合にて承認・運用されております。今後も関係各所とも連携しながら、適切に対応してまいります」と回答しています。
オリンピックの跡地に生まれた夢の街・晴海フラッグ。果たして、住人たちの不安が解消される日は来るのでしょうか―。
(「情報ライブ ミヤネ屋」2026年3月13日放送)