車浸水「すぐ脱出を」 ドア、窓開かぬ恐れも

突然の大雨で車の中に取り残された場合、どう行動すればいいのか。日本自動車連盟(JAF)福岡支部によると、バッテリーが水没してショートすれば、電動のドアロックやパワーウインドーが故障し、ドアや窓が開かなくなる恐れがある。担当者は「立ち往生した時は、できるだけ早く車外に脱出して」と呼び掛ける。
同支部によると、車のドアが半分程度、水につかると、外からの水圧でドアが開けにくくなる。その場合、車内に水が入るまで待てば、外との水位差が小さくなり、開けやすくなる。強度のある窓ガラスを割るため、先のとがった緊急脱出用ハンマーを常備しておくのも有効だという。
冠水しやすい道路を避けて走ることも重要。すり鉢状や高架下の道路は、ほんの数分でも水位が急激に上がることもある。冠水した道路に出て、路面の状況が分からずに側溝にはまるケースも多いという。同支部の永松純一事業課長は「冠水した道路にぶつかったら、無理に進まず、すぐに引き返してほしい」と話した。