日本音楽著作権協会(JASRAC)から音楽の使用料をだまし取ったとして、警視庁が22日、千葉市美浜区、職業不詳の男(59)を詐欺容疑で逮捕したことが分かった。同庁は男が2019年9月~20年6月、JASRACから計約3400万円を詐取したとみている。
捜査関係者によると、男は19年3~5月、自身が代表取締役を務めていた音楽出版社2社が著作権を持つ楽曲が、日本テレビの番組で使用されたとJASRACに虚偽報告し、同年9月頃、楽曲使用料として計約627万円をだまし取った疑い。
男は日本テレビから、情報番組「ヒルナンデス!」などの番組のBGMや効果音を付ける業務を請け負っていた。自身の会社が著作権を持つ音楽を使った場合は、日本テレビ側のシステムを通じて楽曲の種類や使用回数をJASRACに報告し、JASRACから使用料を得ていたという。
こうした正規の報告とともに、実際には業務委託を受けていない日本テレビの別の番組「人生が変わる1分間の深イイ話」などでも同様に音楽を使ったとする虚偽報告をしていたとされる。JASRACが内部調査で不正を確認し、昨年9月に警視庁に告訴していた。
JASRACは作曲家や作詞家、音楽出版社から著作権の管理を委託され、使用料を利用者から集めて権利者に分配している。