旭川市の旭山動物園が夏季営業の開始を29日から5月1日に延期したことに伴い、市内のホテルや市民有志が、同園に行けなくなった観光客のため、ファンサービスの回数を増やしたり、写真展を開いたりして、残念な気持ちを和らげるもてなしを始めた。(佐賀秀玄)
同園を巡っては、男性職員が道警の任意の事情聴取に「妻の遺体を動物園の焼却炉に遺棄した」と話したことから捜査が続き、市が開園を延期した。
市内ホテル
宿泊客の多くが同園を訪れるという市内のホテル「OMO7旭川by星野リゾート」は29日から、魅力を伝えるサービス「旭山動物園講座」(30分程度)の回数を、通常の1日1回から3回に増やし、日中でも宿泊客らが参加できるようにした。5月10日まで続ける。
29日午前10時からの講座では、ホテルスタッフがチェックアウトした家族連れらを相手に、ホッキョクグマが狩りをする際の接近方法や嗅覚の鋭さなどについての問題を出し、楽しませていた。
同園観光が目的だった大阪市福島区の30歳代女性は「子どもたちが楽しみにしていたので休園は残念。講座はいい企画で、余計に動物園に行きたくなってしまった」と語った。
市民有志
一方、旭川市民有志は29、30日の2日間、JR旭川駅など3か所で、プロ写真家から提供された同園のカバ、ペンギン、マヌルネコなどの写真約40枚を展示している。有志代表の会社役員湯浅秀昭さん(51)は「少しでも園に行った気持ちになってくれればありがたい。写真を見て『また旭川に来たい』と思ってほしい」と話していた。