金価格が高騰する中、成田空港で金密輸の摘発数が急増している。東京税関成田税関支署が発表した1~3月の摘発数は33件(33人)。押収量は2025年の1年間分(約31キロ)を大きく上回る約46キロ(12億円相当)となっている。
発表によると、摘発された33人は全員が香港国際空港から来た外国人旅客。このうち30人が粉状にした金をラップや避妊具で包み、体内に入れて密輸しようとする手口だった。2・7キロの金を体内に隠し持っていたケースもあった。
同支署は、非課税で金を購入できる香港から密輸した粉状の金を日本で精錬し、インゴット(金属塊)にして貴金属店などに売却することで、上乗せした消費税分を利益にしようとしていたとみている。
財務省は金密輸の増加を受け、水際対策を強化している。昨年末から無許可輸入の金地金の没収や罰金の事実上の引き上げ、精度の高い金属探知機の導入などの対策を実施している。