執行猶予中に無免許運転を繰り返した罪に問われた男の裁判で、札幌地裁は8日、拘禁刑1年の実刑判決を言い渡しました。
札幌市西区の会社員、若本豊嗣(わかもと・とよし)被告(52)は2025年11月から12月にかけて、札幌や小樽で軽トラックを無免許で複数回運転した罪に問われています。
8日の公判で、札幌地裁は若本被告の無免許運転について「常習的な犯行で交通法規を著しく軽視していると言わざるを得ない」などと指摘し、拘禁刑1年6か月の求刑に対し、1年の実刑判決を言い渡しました。
若本被告は3年前、不正改造した車を運転中に、外れたタイヤを当時4歳の女の子に直撃させる事故を起こし、懲役3年・執行猶予5年の判決を受けていました。
今回の判決が確定すれば執行猶予は取り消され、刑期が合算されて4年になります。
判決受け、女児の父親がコメント《コメント全文》
今回の判決を受けて、女の子の父親は、8日午後、弁護士を通じてコメントを発表しました。
「拘禁刑1年ということで、刑が確定した場合は執行猶予が取り消されると聞きました。彼の今までの事故後の態度や公判での受け答えを鑑みると、それが当然だと思います。むしろ、元々執行猶予がつくことに疑問を感じておりました。また、何度も再犯しているため、出所後も同じように無免許・無保険での運転を罪悪感もなく繰り返すのではないかと思っています」
そして、改めて、初公判の若本被告についても言及しました。
「改めて初回公判の印象を考えると、若本被告は『誠意を持って回答する』というよりも、これ以上の追求をされないための言葉を用意しているという印象でした。 無免許運転の理由に『(私たち)被害者家族のために仕事する必要があった』と言っていたことに強い憤りを感じます。 運転を要しない仕事もあることについて問われたときも、しきりに『学がない』ということを言っておりましたが、それは答えになっておらず、今後も繰り返すことに対する言い訳にしか聞こえませんでした。 また、『今度こそ再犯をしない。周囲の人間を裏切りたくないから』とも言っていたが、事故前に元妻と暮らしていた時の方が失うものが大きかったはずです。辻褄が合いません。 以上のような発言から、彼は未だに自身の責任と向き合わず、その場その場を切り抜けたいだけなのだと確信しました。 拘禁刑によって彼が自身の責任と向き合うようになれるのかはわかりませんし、そもそも期待するのが間違っているように考えるようになりました。彼が刑務所に入所することによって心情伝達制度が利用できるようになると伺っています。以降は彼との直接のやり取りを通して判断していくことになると思います」