沖縄県名護市辺野古沖で船2隻が転覆し、平和学習中だった同志社国際高(京都府)2年の武石知華(ともか)さん(17)ら2人が死亡した事故で、第11管区海上保安本部(那覇)が、2隻に乗船し生き残った全生徒17人から聴取していたことが15日、関係者への取材で分かった。事故は16日で発生から2カ月。11管は業務上過失致死傷などの容疑で調べを進めている。
関係者によると、11管は5月以降、海上保安官を関西に派遣し、生き残った同校の生徒全員から保護者同席で事故当時の状況などを聴取。乗船中の様子を動画で撮影していた生徒もいたという。
事故直後には複数の生徒から「大きな波にのまれて、全員船から落とされた」「乗っていた船がひっくり返った」といった118番通報が相次いだが、平和丸の船長や乗組員、抗議船に同乗しなかった引率教員が118番通報をしていないことが確認されている。
事故は3月16日に発生。米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の辺野古移設工事に反対する「ヘリ基地反対協議会」の抗議船2隻に分乗した生徒18人と乗組員3人の計21人が転覆で海に投げ出され、「不屈」船長の金井創(はじめ)さん(71)と「平和丸」に乗っていた武石さんが死亡した。