栃木強盗殺人、高校生1人が知人2人を実行役に勧誘か…高級外車は第三者から夫婦に提供された可能性

栃木県上三川(かみのかわ)町で親子3人が死傷した強盗殺人事件で、実行役の1人として15日に逮捕された相模原市の男子高校生(16)が、同市に住む知人で16歳の男子高校生2人を強盗に誘っていたとみられることが18日、捜査関係者への取材で分かった。実行役が勧誘役も果たしていた構図だ。県警は「匿名・流動型犯罪グループ(匿流(トクリュウ))」による犯行の可能性が高いとし、高校生4人が強盗に加わった経緯も追及している。
県警はこれまでに、相模原市と川崎市のいずれも16歳の男子高校生4人と、横浜市港北区小机町、無職竹前海斗(28)、妻の美結(25)の両容疑者を強盗殺人容疑で逮捕。4人が実行役で、夫婦が現場の指示役とみている。
発表などによると、6人は何者かと共謀し、14日午前9時25分頃、上三川町上神主の会社役員男性(68)方に侵入して金品を物色し、男性の妻・富山英子さん(69)の胸を突き刺すなどして殺害した疑い。夫婦が容疑を否認する一方、一部の少年は「後悔している」と話しているという。
県警によると、高校生4人は同学年で、3人は相模原市在住。2番目に逮捕された少年は、同市の2人と知人で、うち1人とは過去に同じ高校に通っていた。
捜査関係者によると、この少年が、面識があった2人を誘った可能性が高いという。4人の中には、夫婦と以前から知人関係だった少年がいた可能性もある。
竹前容疑者ら夫婦は事件現場から離れた栃木県内の別の場所から、4人に指示を出したとみられる。県警は、さらに上位の指示役などがいるとみて捜査を続けている。
事件では、少年4人が現場への移動に白いセダンタイプの高級外車を使ったとみられる。竹前容疑者の自宅アパート近くの住民によると、この車と同じ車種が、大型連休前にアパート近くの路上に止められていた。
県警は、2番目に逮捕した少年の自宅近くの公園駐車場で、この車を発見した。捜査関係者は、この少年が無免許で運転し、事件現場に移動したとみている。車両は夫婦名義ではなかった。盗難車でもなく、夫婦が第三者から提供されて少年に貸した可能性が高いという。
4人のうち少なくとも2人は事件後、この車に乗り遅れ、1人は通行人に声をかけて最寄りのJR石橋駅まで車に乗せてもらい、上り電車に乗ったことも判明している。
県警は18日午前、竹前容疑者と、川崎市の少年を宇都宮地検に送検した。