警棒が接触して失明した元少年と示談へ、沖縄県が8800万円支払い

沖縄県沖縄市で2022年1月、元同県警巡査の男性が持つ警棒がバイクで走行中の当時17歳だった元少年に接触し、右目を失明するなどした事件を巡り、県側と元少年側で示談が成立する見通しであることが県警への取材でわかった。示談金は約8800万円。関連議案が県議会で可決されれば、正式に示談が成立する。
確定判決などによると、22年1月27日未明、宮崎県警から沖縄県警に出向中の男性(現在は宮崎県警在籍)が、職務質問のため元少年のバイクを停止させようとした際、右手に持っていた警棒が元少年の右目付近に当たり、失明するなどした。
県警は同11月、男性を特別公務員暴行陵虐致傷容疑で那覇地検に書類送検し、地検が業務上過失傷害罪で在宅起訴。那覇地裁は23年12月、男性の過失を認定して罰金100万円の支払いを命じる判決を言い渡し、その後、確定した。
県警によると、男性の在宅起訴後、県側は元少年側に示談を打診。元少年側は治療に一定のめどがついたこともあり、昨年11月、治療費を含む約8800万円の支払いを求める書面を県側に提出した。双方の代理人弁護士が調整を進め、県側が全面的に応じることでまとまった。県は、6月開会の県議会定例会に関連議案を提出する方針だ。
事件を巡っては、SNSで拡散され、憤った多数の人が現場を管轄する県警沖縄署に集結。同署敷地内に投石するなどし、暴力団組員を含む若者らが摘発された。