「うちら帰るから」「キャーという声と、ダンという音」 内田被告が法廷で証言 旭川女子高校生殺害事件

(内田梨瑚被告)
「『うちら帰るから』と言って、車に戻りました。キャーという声と、ダンという音が聞こえました」
注目の被告人質問では、事件の核心部分をめぐっての主張の食い違いが鮮明になりました。
内田梨瑚被告(23)はおととし4月、当時19歳の女と共謀して女子高校生を車に監禁し、旭川市の神居大橋まで連れていって裸にさせ、橋から落として殺害したなどの罪に問われています。
これまでの裁判で、内田被告は「私に殺意はありませんでしたし、橋から落下させていません」と殺人を否認。
おととい(27日)の裁判で証人として出廷した、共犯の当時19歳の女は
「梨瑚さんは、肩甲骨のあたりを両手で押しました」
橋の上で何があったのでしょうか。
内田被告の証言に注目が集まったきょう(29日)、26席の傍聴席に対し、7倍以上となる187人が列を作りました。
午後3時ごろから始まった、内田被告への被告人質問。
永山友菜記者
「内田被告は、傍聴席の遺族に向かって深く一礼をしてから、証言台に立ち、落ち着いた様子で語りました」
(内田梨瑚被告)
「ラーメンの写真以外にも使われていたんだってショックでした」
内田被告は弁護側からの質問に対し、事件のきっかけとなったラーメンを食べる画像以外にも、女子高校生がSNSで内田被告の写真を無断で使っていたと話しました。
(内田梨瑚被告)
「Aさん(女子高校生)の態度にイライラしていた」
その後、内田被告に「死にたい」と言うようになったという女子高校生。
事件現場となった神居大橋に到着後、女子高校生が裸になったことについて、内田被告は
(内田梨瑚被告)
「死にたいと言っているのは本当のことなのか、確かめようと。本当に死にたい人だったら、脱ぐことはできないのではと思っていた」
また、「落ちろ」「死ねや」と言ったのは「死にたいと言っているのが本心かどうか確かめるため」と説明しました。
その後、女子高校生を橋の欄干の外に立ったままの状態で残し、駐車場に向かおうとしたところ、「キャー」という声が聞こえたとしています。
次の裁判は来月3日で、検察側からの被告人質問が行われます。
Q内田被告はどのような様子だったのでしょうか。ここからは中継を結んで伝えてもらいます。旭川地裁前には初公判から取材を続けている永山記者がいます。永山さん、お願いします。
永山友菜記者
内田被告は、午後から始まった被告人質問で、傍聴席にいる遺族に向かって初公判と同じように深く一礼をしてから証言台に立ちました。
弁護側の質問が始まると、初めに大きなはっきりとした声で「よろしくお願いします」と述べました。
Q永山さん、裁判、一連の裁判も今日で5日目となりましたが、今までの様子と比べて変化などはあったのでしょうか。
永山記者
法廷内での様子としては、昨日までは無表情で一点を見つめていることがほとんどでした。
しかし、被告人質問を控えた今日は、証人などの発言を前のめりで聞いている場面もありました。
また、共犯の当時19歳の女は、橋の欄干に外側を向いて座った女子高校生を「2人で押し、その後、ロープのようなものにつかまった後、姿が見えなくなった」と証言していましたが、一方の内田被告は今日、「女子高校生はロープにつかまった後、自力で欄干の外側に戻ってきた」と主張していて、2人の主張は食い違っています。
傍聴席では、女子高校生の遺族が内田被告の背中をじっと見つめ、耳を傾けていました。
内田被告への被告人質問は、次回の来月3日、検察側による質問から再開する予定です。