【週刊誌からみた「ニッポンの後退」】
高市政権は「嘘」と「不倫」と「セクハラ」まみれで“瓦解寸前”に追い込まれている。
まず、不倫、セクハラから見てみよう。発端は3月に週刊文春が報じた松本洋平文科相の「既婚者A子とのW不倫&議員会館SEX」だった。
国会でも追及されたが、なぜか高市首相は松本を更迭しなかった。その松本が、同志社国際高校の女子生徒が沖縄・辺野古見学で死亡すると、「教育基本法違反」だと認定した。すると、教育基本法の第2条1に「道徳心を培う」とある。おまえにそんなことを言う資格があるのかと猛烈な批判を受けた。
続いて5月、文春が、官邸中枢にいた経産官僚が、「民放キー局の若手女性記者に対して胸を触るなどのセクハラ行為に及んだ」として、キー局側から抗議を受け、官邸からひっそりと姿を消していたと報じた。
そして今月。文芸春秋7月号が、木原稔官房長官の首席秘書官を務める経産官僚・茂木正(60)が、昨年、大阪・関西万博の首席国際博覧会統括調整官を務めていた際、公費で不正な出張を繰り返していた疑いがあると報じたのである。
文芸春秋によると、茂木は万博関連の職務で大阪に出張する際、不倫関係にあった女性を公費で宿泊するホテルに呼び寄せ、関係を持っていたというのだ。
調べたところでは5回確認されたが、不倫相手によれば、フロントを通さず部屋に入ったという。つまり公費で支払った宿泊代は1人分だけだった。
この茂木、高市が経産副大臣時代に秘書官を務め、極めて親しくなり、高市は首相秘書官に抜擢したかったが、年次や経歴の点から官房長官秘書官となった。だが、「高市首相の下で開催される正副長官会議に出席し、国家機密と日常的に接し、政府の方針決定に関わる政権中枢メンバーです」(官邸担当記者)。
茂木は、秘書官に就任した後も不倫相手とやりとりし、職務上知り得た機密を漏洩していた疑いがあるというのだ。
高市は、師と仰ぐ安倍元首相に倣い、財政規律を重視する財務省を軽視し、積極財政支持派の経産官僚で周囲を固めた。だが、“悲願”と口走った食品の消費税減税は財務省の抵抗に遭って遅々として進まない。ひょっとすると、この醜聞の情報源は財務省か?
これが「日本再生」を掲げる高市政権の“惨状”だが、もっと深刻なのは高市自身に関わるスキャンダルに対する対応である。
文春は4月、高市の陣営が昨年の自民党総裁選や今年の衆院選などで、他候補を中傷する動画を作成し投稿したと報じた。それには高市の最側近、木下剛志公設第1秘書が関わっていると、動画作成に携わったサイバー分野に詳しい松井健が証言したのである。