【猛威】屋根裏で“運動会”、フン尿も…都内で激増する“害獣” 深刻な被害をもたらす、その正体は―

つぶらな瞳に、まるでイタチのような見た目。一見、愛くるしく見えるこの動物が今、都内で猛威を振るっているといいます。住宅街に住み着き、甚大な被害を及ぼしている害獣の正体とは一体、何なのでしょうか?
東京・杉並区の閑静な住宅街でその害獣は目撃されていました。
(目撃した人)
「すごくスレンダーで、薄い茶色っぽい体の、顔が小さかったから、猫でもタヌキでもないなと思って…」
長い尻尾を持ち、小走りする生き物。猫にも見えるその正体は、ハクビシンです。東南アジア原産のジャコウネコ科の動物で、森林や山間部などに生息しています。漢字では“白い鼻の芯”と書き、その名のとおり額から鼻にかけて白い線が通っています。
5月には電線の上を歩くハクビシンの姿が撮影されました。カラスが威嚇するように後を追いますが、動じる様子はありません。
その姿は6月6日にも確認されています。昼も夜も同じ電線の上を通るというハクビシン。近くに巣があるのでしょうか。そこで取材班は、ハクビシンが現れるのを待ってみることにしました。
すると、約5時間後、ハクビシンが電線の上を器用に歩く姿を確認することができました。取材班の前に突如現れたこのハクビシンは、すぐに高架下の隙間へと消えていきました。
昼夜を問わず相次いで目撃されているハクビシン。2024年度には、東京23区だけで300匹が捕獲されていて、その数は増加傾向にあります。自治体への相談件数も増加していて、各地で深刻な被害をもたらしています。
なぜ今、ハクビシンが東京で増殖しているのでしょうか。専門家は、東京ならではの『食』と『住』、2つの環境が影響していると指摘します。
(日本有害鳥獣駆除・防除管理協会 依田信一郎 代表理事)
「家庭の生ごみや庭先の果実、家庭菜園などは食の宝庫です。また近年は空き家も増えてきていて、ハクビシンを狙うような肉食獣や猛禽(もうきん)類なども都心部にはいないので、ハクビシンが生活しやすい環境が整っています。都心のハクビシンはこれからも増え続けるでしょう」
(被害に遭った男性)
「しばらくハクビシンがうろうろしていた。1、2か月は、もう気が気じゃないというか」
こう話すのは、2025年5月に、ハクビシンが自宅に住み着いてしまったという東京・板橋区に住む男性です。
(被害に遭った男性)
「午後10時~11時とか、そういう時間に動き出すので…。もう屋根裏で運動会をやっているような音がする。それから『チューチュー」鳴くんです。最初はネズミかなと思ったけど、いろいろ調べてもらったら、実はハクビシン。1階の天井部分がもう、フン尿でシミがすごくて、臭いもだんだん増してくる」
突如として現れた招かれざる同居人。困り果てた男性は業者に依頼し、箱ワナを設置したことで無事捕獲することができました。これで一件落着と思いきや…。
(被害に遭った男性)
「ハクビシンがノミを連れてきてしまった」
今度は家じゅうにノミが大量発生してしまいました。その後、ノミを駆除することはできたといいますが、男性は「家族が本当に衰弱してしまい、すごくつらかった」と話していました。
ハクビシンは何でも食べる雑食性で、垂直な壁も登ることができます。さらに8cm四方の隙間からも侵入でき、ひとたびハクビシンが家に侵入すると様々な被害がもたらされてしまいます。
東京都によると、対策としては、生ゴミ・ペットフードなどを放置しないこと、床下や軒下・通風口の穴を塞ぐことなどが挙げられるということです。
ただし、侵入された場合、鳥獣保護管理法で無許可の捕獲は禁止されているため、自力で箱ワナを仕掛けることはできません。被害が出た場合は自治体に相談し、そこで業者を紹介してもらったり、箱ワナを貸し出してもらったりする必要があるということです。
(読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」2026年6月12日放送)