やまゆり園事件10年 元職員「社会を問い続ける」

相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら45人が殺傷された事件からあすで10年です。支援する側だった男がなぜ事件を起こしたのか。社会への問いは今も続いています。
【映像】2005年まで園で働いていた元職員のコメント
「被害者が置き去りにされてしまっているような感触がありました」(社会福祉士・専修大学講師 西角純志さん、以下同)
園の職員だった植松聖死刑囚(36)は2016年、刃物で入所者らを次々と襲い、45人を殺傷しました。
2005年まで園で働いていた西角さんは、「異常な犯人による事件」としての側面ばかりが語られてきたと指摘します。
「障害者を支援するはずだった彼が、どうして殺傷するに至ったのかというのが問題。命の選別とか生産性とか能力で、その人の価値というものを測るというのは、こういう考え方は今でもあると思う」
善意を殺意へと変えた偏った考え方から目をそらさずに、助長させないために向き合っていく必要があると訴えます。
「どんな人でも生きる価値がある。この事件は過去の事件じゃなくて、社会を問い続ける事件だと感じます」
園内のモニュメントには、亡くなった19人のうち、これまで10人の名前が刻まれていましたが、事件の被害を伝え続けるため、今年、新たに1人の名前が刻まれました。(ANNニュース)