震度6強の揺れに見舞われた熊本県八代市の日奈久(ひなぐ)温泉で、名物の「日奈久ちくわ」を製造する「片山蒲鉾(かまぼこ)店」が普段は作っていない弁当の販売と、ちくわの無料提供を始めた。店を経営する片山新一郎さん(61)は「困っている人の手に届けることができれば」と話している。
今回の地震で、自宅兼店舗も激しい揺れに襲われ、家具が倒れるなどした。断水していて、ちくわなどは新たに製造できない。
こうした中、近くのコンビニでは弁当が売り切れることもあると聞き、すり身の揚げ物などを詰め込んだ弁当を作り、7月31日から店頭に並べ始めた。地震直前に製造した500本のちくわも1人1本無料で振る舞っている。
弁当を購入した市内の男性(57)は「閉まっているスーパーも多いし、品切れもあるのでありがたい」と笑顔を見せ、片山さんは「食料を必要な人に届けることができて良かった」と話した。(石原圭介)