茨城県知事、意図的に「パクり」 群馬まね「パスポート」交付へ

茨城県は6日、観光誘客と県民の郷土愛の向上を目的にパスポート型パンフレット「IBARAKI PASSPORT」(茨城パスポート)を制作し、10月上旬から無料で交付すると発表した。群馬県が5月から同様のパスポートを交付し、既に4万部に到達するほどの人気となったため、まねた。
茨城パスポートは、県内44の全市町村を巡るスタンプラリーの機能を盛り込んで、全てをそろえた参加者には県がコンプリートスタンプを押印する。各市町村のスタンプは道の駅など観光施設に置く予定。
パスポートは縦12・8センチ、横9・1センチで、表紙には県公認Vチューバー(バーチャルユーチューバー)「茨ひより」をデザイン。大きさも「ぐんまパスポート」そっくりに仕上げた。群馬県の山本一太知事から了承を得たという。
大井川和彦知事は6日の定例記者会見で「パクりと言われるかもしれないが、それを意図的にやっている。パクるからこそ大反響を呼ぶ」と説明。記者会見では、秋の観光施策も発表したが「記者の皆さんの反応は今ひとつだったが、(パスポートの)パクり事業については質問が集中している。バズる(注目を集める)のは明らか」と述べ、「県民の郷土愛を高める一つの方法としても有効な取り組みだ」と笑みを浮かべた。
群馬県の山本知事は6日の定例記者会見で、「全国知事会で(茨城パスポートの発行について)言われた。ぜひ頑張ってくださいと申し上げた。茨城県には茨城県の魅力がある。素晴らしいものを作っていただければ」とエールを送った。また、群馬県がインターネット上で「グンマー帝国」と呼ばれていることに関連し、茨城県と同盟や連合を組むかを問われ、「そこまで検討は進んでいない。グンマー帝国が独立したおりに茨城との連携を考える」と語った。
茨城県は2029年に観光消費額6600億円(25年4482億円)、観光入込客は9200万人(同6258万人)を目標にしており、県民の周遊と近隣県からの誘客を狙っている。県観光誘客課によると、パスポートの内容や交付方法については9月に公表する。【古賀三男、福田智沙】