台風15号は11日午後8時ごろ、茨城県南部に上陸した。日本の東側から接近する異例の進路をとっており、気象庁によると、茨城県に上陸したのは観測史上初めて。気象庁は大雨や土砂災害、強い風に警戒するように呼びかけている。
気象庁によると、15号は引き続き西寄りに西日本まで進み、12日の昼過ぎまでには熱帯低気圧に変わる見込み。
台風が東北の太平洋側から上陸したケースは、1951年の統計開始以来、3例(2016、21、24年)しかなく、これまで茨城県に上陸したことはなかった。
15号は、日本の北側に位置する高気圧に北上を阻まれ、その高気圧の南側を吹く強い東風に押される形で、西向きに進んでいるという。
15号は11日午後10時現在、千葉県柏市付近にあり、時速約30キロで西南西へ進んでいる。中心気圧は990ヘクトパスカルで、最大風速は23メートルとなっている。
11日午後7時までに、北茨城市で最大瞬間風速29・3メートル、福島県いわき市で同25・8メートルを観測した。
13日午前0時までに予想される24時間降水量は多い所で、東北と関東甲信、東海が150ミリ、近畿が120ミリ、北陸が80ミリ。その後の24時間は東北と東海、近畿で100ミリと予想されている。
東北では土砂災害、関東甲信では河川の増水や氾濫への厳重な警戒が必要という。また大潮と台風の影響が重なるため、東日本では12日、西日本では13日にかけて潮位が高くなり、高潮が発生する所があるという。
15号の接近を受け、全日空は11日の羽田・成田空港発着の国内線計59便を欠航し、約1万1100人に影響した。日本航空も同様に計8便を欠航し、約1000人に影響した。JRの東海道、東北・山形の各新幹線では11日午後7時現在、台風による運休などの影響は出ていない。【木村敦彦、田中綾乃】