殺人未遂の罪で起訴された男が、北海道函館市の入院先の病院から姿を消しました。検察が公表するまでに約2日が経っていて、地域住民に不安が広がっています。
【画像】地検が公表しなかった理由は?
公表しなかった理由は?
近隣住民
「いつ入ってこられるか分からないから、早速カギをかけています」
一度逮捕された男が逃走し、近くに潜伏している可能性があることに恐怖を感じている住民。
大川清被告(77)は今年6月、自宅で妻の頭を金づちで殴り、その後、自ら警察に通報したとみられています。
先月、函館地検に殺人未遂の罪で起訴された無職の大川被告。
16日朝、病気による治療のため勾留が一時的に執行停止され、函館市内の病院に入院していました。ところが、その日の夕方に行方が分からなくなったのです。
函館地検
「被告人が所在不明となり、国民の皆様に不安を与えかねない事態となったことは誠に遺憾」
検察は、他者への危害が及ぶ恐れがなく、被告の監視状況に問題があったとは考えていないと説明。行方不明を公表したのも、約2日が経った18日でした。
近隣住民
「『発表が遅れたのはなんで?』と思う」
公表までに時間がかかったことについて、別の被告人を病院で監視した経験があるという元警視庁捜査1課の佐藤誠氏は、このように話します。
「遅いですよね。普通は早めに(公表する)。逃げたらすぐ。2日間であれば、凶器を持つ可能性も十分考えられる。今回の場合は77歳というのと、重い病気をもっていた。ここに油断があったのではないか」
検察はすぐに公表しなかった理由について、こう説明しています。
函館地検
「被害者(妻)の安全が確保されたこと。公表によってかえって地域住民の不安をあおり、その生活を脅かす恐れがあると判断した」
「函館地検の大きな誤り」
検察の説明について、佐藤氏は「危害が及ぶ恐れがない」と断言できないのではと指摘します。
「これを危険性が低いとか言っている。これは本末転倒で非常に危険性が高い。危険性が低いといった理由は77歳と高齢。それと重病だと。ターゲットが妻だけだと。他に向かないんじゃないかと簡単に考えてしまった。でもそうではなくて、妻を警察が保護したとなれば、(妻の)友人の所へ行って『どこ行ったんだ?』などと人質をとって立てこもって、言わせたりする可能性もある」
検察は、「大川被告が見つかったとしても、現時点で発表すると明言できない」ともコメントしています。
検察の対応について、佐藤氏はこのように話します。
「新しい検事総長と東京地検の新しい検事正が就任したばかりで、泥を塗る形になってしまう。何となく世間が、検察というのは不祥事が目立ってきている。不祥事が続いちゃうと『もうできないぞ、不祥事は』と気持ちが働くのは生身の人間ですから仕方ないが、被告人が逃げたとなると、そういうところも考えて、危機管理を考えてやらないと。そんな簡単に危険性が低いということを発表しちゃったら、これは函館地検の大きな誤りじゃないかなと感じました」
(2026年8月19日放送分より)