「日野町事件」再審で検察が証拠を撤回へ 即日結審の可能性 服役中死亡の阪原弘さんに無罪見通し

42年前、滋賀県日野町で起きた強盗殺人事件で、服役中に死亡した阪原弘さんの再審=「やり直し裁判」をめぐり、検察が有罪判決の根拠となった全ての証拠について、再審で撤回する方針であることがわかりました。再審公判は、即日結審する可能性があります。 1984年に滋賀県日野町で発生した強盗殺人事件で、無罪を訴えたものの無期懲役の判決を受け、服役中に死亡した阪原弘さん(当時75)について、裁判のやり直し、再審を開くことが決まっています。 これまでの検察、弁護団、裁判所による三者協議で、検察は、有罪を主張せず、有罪立証のための新たな証拠も提出しない方針を示しており、再審では、阪原さんに無罪が言い渡される見通しです。 7日、5回目の三者協議が大津地裁で開かれ、弁護団によりますと、検察は阪原さんに無期懲役が言い渡された裁判で取り調べられた有罪を立証する全ての証拠について、「裁判所が再審で取り調べないと決定することに異議はない」と明らかにしたということです。 これらの証拠には阪原さんが遺体と金庫の発見現場を案内したとされる引き当て捜査の実況見分調書や、犯行を認める供述をした調書のほか、証人尋問の調書などが含まれ、裁判所は、再審公判においてこれらの証拠を取り調べない決定をする見込みです。 弁護団は検察の対応を「阪原さんの有罪を示す全ての証拠の事実上撤回である」と説明しました。再審の初公判の日程は決まっておらず、次回の三者協議は10月15日に予定されています。