岐阜県本巣市のケーキ店「さんらいず」が焼けて3人が死亡した事件で、焼け跡の1階部分で遺体で見つかった男性の腹部に刺し傷があり、傷が大動脈まで達していたことが、捜査関係者への取材でわかった。
県警によると、5日はケーキ店の閉店後、同店オーナーの曽野さとみさん(66)と曽野さんの同級生が10人で集まっていた。同日午後9時頃、同店から「人が刺され、ガソリンがまかれた」と110番があり、鉄骨2階店舗兼住宅約300平方メートルが焼けた。焼け跡の1階部分で男性が遺体で見つかり、2階部分では、女性の遺体が見つかった。
曽野さんと同県瑞穂市の男性(65)も病院に搬送された。6人は命に別条はなかった。県警は殺人、現住建造物等放火事件として捜査している。
一方、店の駐車場にとまっていた車からは、瑞穂市の会社役員男性(70)が全裸に近い状態でやけどを負って見つかり、病院に搬送されたが、死亡した。会社役員は、自分名義の車の運転席で発見された。県警は、会社役員が事件に関与した可能性があるとみている。6日には、会社役員の自宅を殺人と現住建造物等放火の疑いで捜索した。
捜査関係者によると、焼け跡で見つかった男性の遺体の腹部には、刃物によるとみられる刺し傷があった。傷は大動脈に達していたという。県警は焼け跡から複数の刃物を押収するなどしており、凶器の特定を進める。
また、曽野さんの同級生から話を聞くなどして、事件当時の状況や会社役員と会合の参加者との間にどんなトラブルがあったか詳しく調べている。