「秋の臨時国会に向けて、私たちも準備をしっかり整えて、頼れる野党、頼れる政党として、より存在感を発揮できるように、まずはしっかりと論戦を張っていきたい」「今期を政権準備期間とし、次期参議院選挙を天王山と位置づける」
【写真あり】玉木氏も思わず焦った? 楽勝ムードの代表選で2割の票を集めた「無名の30歳議員」とはどんな人物か
9月6日に開票された国民民主党の代表選で3度目の勝利を得た直後、玉木雄一郎氏は高らかにそう宣言した。
■“戦後処理”に透ける玉木氏の焦り
次期参院選で当選議席を改選議席から3倍にして野党第1党の地位を獲得し、与党の過半数を割ることが玉木氏の最大目標。そのために、政治経験が豊かな榛葉賀津也幹事長を留任させた。榛葉氏は自民党、とくに麻生太郎副総裁と太いパイプを持つ。
「体制の骨格は変えない。(全票数のうち獲得した)8割を踏まえて判断をしたい。橋本候補が主張した組織運営について、建設的な提案は取り上げたい。人事においてもワンチームで取り組んでいけるような改革を推進できる体制を構築したい」
ともあれ戦いが終わったら「ノーサイド」。そして、対抗馬は人事で重用するのが通例だ。しかし、そうした言葉は玉木氏の口から出ることはなく、「適材適所」にとどまった。
玉木氏に挑戦した橋本幹彦衆院議員は当選2回の30歳。2024年の衆院選で埼玉13区から当選したが、今年2月の衆院選では比例復活した。だから、全国的にほとんど無名といっていいだろう。それでも、橋本氏は投票総数の2割を獲得した。
興味深いのは、党員投票では橋本氏の得票が全体の24.6%を占めており、サポーター票(16.4%)や地方自治体議員票(19%)、国会議員票(21%)より割合が高いことだ。これは「党の変化を求める声」と捉えることができるだろう。
今回の代表選では、ちょっとした「騒動」も発生している。
告示日前の8月21日に新聞・雑誌メディアを対象に開かれた「プレ会見」の“後”で、スポーツ新聞など数名の記者を前に、橋本氏が「私の推薦者に玉木代表から圧力がかかった」と発言したのだ。
そして、橋本氏から「書いてくださいよ」と言われた記者の1人であるフライデーの岩崎大輔記者が、橋本氏の推薦人である参院議員に事実関係を確認したうえで一連の事態を執筆。しかし橋本陣営は8月27日付で公表した「週刊誌報道についてのコメント」で、「推薦人は取材を受けていない」と否定した。