虐待死の可能性高い子ども77人、主な加害者は実母が最多…「0日死」は17人

2024年度に虐待で死亡した可能性が高い18歳未満の子どもは77人(前年度比12人増)だったことが10日、こども家庭庁の専門委員会の報告書でわかった。保護者の自殺(未遂を含む)を伴わないケースは50人で、そのうちの約7割が0歳児だった。こども家庭庁は、妊婦らの相談体制を強化することにしている。
報告書によると、保護者の自殺を伴う虐待死は27人だった。残る50人の死亡時の年齢は、0歳が最多の34人で、このうち、生後24時間に満たず死亡したと考えられる「0日死」は17人に上った。次に多いのは1歳、3歳、5歳の各2人だった。虐待の主な加害者は「実母」が22人で最も多く、「実母と実父」が5人、「実父」と「実母と交際相手」はいずれも2人だった。
「0日死」の実母17人の年齢は10~20歳代が7割を超える12人で、少なくとも11人が未婚だった。大半が妊娠届の提出や妊婦健診の受診をしておらず、出産前に自治体や医療機関の支援を受けた人もいなかった。
「0日死」は前年度も16人に達している。報告書では、多発している要因について「予期せぬ妊娠で、相談もできずに孤立した結果」と分析。「若年層に対する性や健康の正しい知識の普及が重要」とした。
同庁は来年度、24時間対応の相談窓口を設けた民間団体に必要経費を全額補助する事業を新たに始めるなど、妊婦が相談しやすい環境づくりを進める考えだ。