神奈川県は14日、相模原市の知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」で、30歳代の男性職員が、入所者の50歳代男性の頬を平手打ちする虐待が確認されたと発表した。男性にけがはなく、県などは原因調査と再発防止に取り組むとしている。
県によると、8月21日午後、すでに入浴を済ませていた男性が脱衣所に2度来て衣服を脱ごうとしたため、男性職員が制止しようと、手で男性の頬を1回たたいた。男性職員は「いらいらして、つい手が出てしまった」との説明をしているという。
園側は男性や家族に謝罪し、男性職員は同日から自宅待機している。同様の虐待は他に確認されていないという。同園を運営する社会福祉法人「かながわ共同会」の山下康理事長は県庁で記者会見を開き、「(入所者ら45人が殺傷された)事件から10年だが、取り組みを根本的に見直す必要がある。深く反省し、重く受け止めている」と述べた。