元交際相手の自宅マンションに押し入ったとして住居侵入の疑いで逮捕されたタレントの坂口杏里(28)が30日、留置先の警視庁原宿署から釈放された。東京地検が勾留請求しなかった。
午後7時10分頃、坂口は原宿署の通用口に姿を見せた。原宿署員に促されながら黒いTシャツに黒のマスク姿で現れると、3秒ほど一礼。茶髪のロングヘアを胸まで下ろしており、爪には赤いマニキュアが塗られていた。報道陣から「元交際相手に言いたいことはありますか」「ファンの方に一言」などと質問が飛んだが、無言のままもう一度一礼し、関係者の用意したワンボックスカーに乗り込み原宿署を後にした。
坂口は27日午前、元交際相手の男性と一緒にタクシーを降り、男性を追いかけ、マンション内に侵入した容疑で警視庁中野署に逮捕された。中野署によると、事件前、男性と酒を飲み、同じタクシーに乗って男性宅近くで降車。男性の部屋に入ろうとすると拒否され、坂口自身が「ドアを閉められた際に手の指を挟まれた」と110番した。男性から「元カノに付きまとわれている」と相談があり、今年、中野署が口頭で警告していた。
坂口は17年4月、同じ男性に対する恐喝未遂容疑で逮捕されたが、不起訴処分となっている。
坂口は2013年に亡くなった女優・坂口良子さんの娘。