事件前夜、死亡男性と飲酒=殺害容疑の養父ら―千葉県警

千葉県富津市の岸壁で1月、千葉市の内装工宍倉拓也さん=当時(23)=を海に落として殺害したとして、養父の宍倉靖雄容疑者(48)ら3人が殺人容疑で逮捕された事件で、拓也さんが事件前夜、同容疑者らと飲酒していたことが30日、県警への取材で分かった。県警は水難事故を装うため酒を飲ませた疑いもあるとみて調べている。
靖雄容疑者らは1月27日、富津市の岸壁から拓也さんを海に転落させ、溺死させた疑いが持たれている。
県警によると、拓也さんは1月26日夜、靖雄容疑者ら3人と千葉市内の飲食店やキャバクラで飲酒。その後、車で富津市の埠頭(ふとう)に向かったという。拓也さんは27日早朝、釣りをしていたところを殺害されたとみられている。捜査関係者によると、司法解剖の結果、遺体の血液からアルコールが検出された。
靖雄容疑者は昨年8月上旬、拓也さんと養子縁組。同11月ごろ拓也さんの保険金の受取人が、母親から靖雄容疑者に変更されたほか、同容疑者を受取人とする生命保険契約が新たに2件結ばれ、保険金の総額は約5000万円に上っていた。
[時事通信社]