大阪・西成の焼肉店店長刺殺事件 「正当防衛」主張の店の関係者の男に実刑判決 大阪地裁

大阪市西成区の焼肉店で店長の男性を包丁で刺し殺害した罪などに問われる店の関係者の男の裁判員裁判で、大阪地裁は18日、拘禁刑17年の実刑判決を言い渡しました。
飲食店従業員の酒井竜行被告は2026年1月、大阪市西成区にある焼肉店で店長の岸本隆浩さん(当時45)の顔面を殴ったうえ、包丁で背中を刺して殺害した罪などに問われています。
これまでの裁判で酒井被告は起訴内容を否認し、「殺意はなく、正当防衛または過剰防衛が成立する」と主張していました。
一方、検察側は「被害者が背中を向けている状況で刺したとみられ、防御行為とは言えない」と指摘。「遺体の傷の深さは12cmに達し、筋肉や肋骨までも切断する程度の相当強度な力が加えられていて、犯行態様は極めて危険」と批判していました。
18日の判決で大阪地裁は、「被告人・弁護人の正当防衛の主張は採用できない。殺意をもって突き刺し行為に及んだと認められる。」とし、「被告人の側に理性が見受けられない無秩序なものである。暴行、脅迫を積み重ね、被害者が弱っていたと認められるのに、非情な拷問を繰り返した。」と指摘。さらに、「生命の尊厳や人格の尊厳を失わせることも構わないとする悪質な思考」などとして、拘禁刑17年の判決を言い渡しました。