【解説】なぜいま出火? 印旛沼周辺のソーラーパネルで火災 過去の事例は

台風25号の被害ですが、各地で影響が続いています。24日、千葉県の印旛沼周辺のソーラーパネルで火災がありました。なぜ24日になって出火したのでしょうか。小栗泉・日本テレビ特別解説委員が解説します。
24日、「複数の箇所から炎や煙が出ている」と通報がありました。
ソーラーパネルには電気を一時的にため、流れを安定させる役割を持つコンデンサーという部品が取り付けられていますが、成田市消防本部によると、この部品が、今回数か所で燃えたということなんです。ただ、詳しい原因については感電の危険性があるため消防隊が近づくことができず、まだ分かっていないということです。
そこで、太陽光発電協会に聞いたところ、一般論としてですが、火災が起きる1つの要因として水没していた部分の水がひき、再び電流が走ることでショートし、発火する可能性があるといいます。
実際に空からの映像では、23日時点ではソーラーパネルはほぼ水没していましたが、24日午後の時点では水位が下がり、箱が燃える様子が見えていました。
──こうした火災は過去にもあったのでしょうか?
はい、NITE(製品評価技術基盤機構)によると過去同じような火災が起きているんです。
2022年9月、台風によって想定外の大雨となったことで河川が氾濫し、ソーラーパネルが水没しました。時間が経った後日、発電した際に内部から火が出たということです。
ソーラーパネルは、広い範囲で外に置いてあるものですから、そもそも天候の影響を受けやすく、NITEは、火災以外にも突風によってパネルが飛んで破損した事故なども例に挙げて、台風による事故に注意を呼びかけています。
──今回、かなり深いところまで水没していましたが、このソーラーパネルはどんなところに設置されていたのでしょうか。
今回、火災があったソーラーパネルは印旛沼近くの陸地に広がっていましたが、台風25号で沼の堤防が決壊したことにより冠水してしまった場所にあります。
この場所を国土地理院のハザードマップで見てみますと、色が塗られた場所で、洪水によって最大で10メートル程度の浸水が想定されていた場所でした。
実際にこうした浸水リスクを想定してこの場所に建てられたかどうかは分からないのですが、太陽光発電協会は、一般論として「今回のような想定外の豪雨だと、どうしようもない」と話しています。
ただ、ソーラーパネルは発火しても延焼しにくい仕組みでつくられているということで、映像からも燃え広がる様子は見られませんでした。
周辺は依然として、感電のおそれが極めて高いとされていますので、絶対に近づかないようにしてください。
(9月24日放送『news zero』より)