架空発注で3800万円詐取疑い 東芝子会社元社員3人を逮捕

架空発注を繰り返し、勤務先の東芝の子会社「東芝ITコントロールシステム」(2025年4月に合併、解散)から現金をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は30日、元社員の男性(51)ら3人を詐欺容疑で逮捕した。架空発注による東芝IT社の被害は13年から約10年で2億5000万円以上に上り、ほとんどが3容疑者にキックバック(還流)されたとみている。
他に逮捕されたのはともに元社員の54歳と42歳の男性。
逮捕容疑は21年2月中旬~22年12月下旬、取引先の東京都内の部品販売会社に設計業務を架空に発注。うその外注仕様書などを東芝IT社に示し、7回にわたり現金計3800万円をだまし取ったとしている。認否を明らかにしていない。
警視庁によると、51歳の男性が東芝IT社に対し「大手メーカーとの取引に必要」と説明して、部品販売会社に架空発注を繰り返していた。納品時に通常行われていた検査部門による確認が、この架空取引ではなかったという。
現金は、取引先から複数の知人を経由して3人に渡っており、6~7割を受け取っていた51歳の男性は女性との交際費などに充てていた。【長屋美乃里】