《高市改造内閣》参院予算委員長に回された高市首相の側近、有村治子・前自民党総務会長 難航が予想される参院での消費税減税法案審議で迫られる“踏み絵”

高市早苗・首相の内閣改造は「実力重視の人選」などと報じられたものの、閣僚・党役員ともに主要メンバーは変わらず、小幅な人事となった。支持率は改造前よりやや上昇し、安定した政権運営につながりそうにも見えるが、政権のアキレス腱はどこにあるのか。
改造人事では高市側近の女性議員の間で明暗が分かれた。
片山さつき・財務相、小野田紀美・経済安保相が続投したのに対し、側近中の側近の1人、有村治子・前自民党総務会長は党3役から外されたうえ、入閣からも漏れて総務会長より”格下”とされる参院予算委員長に回されたのだ。
有村氏は神道政治連盟や日本会議などの支援を受けて参院比例で5回当選してきた保守派議員の顔。大臣就任を期待していた保守系団体にも入閣漏れは衝撃を与えている。
これを高市首相流の”踏み絵人事”と見るのは政治評論家の木下厚氏だ。
「有村氏は石井準一氏の後任の参院幹事長を打診され、固辞したと伝えられている。党の役職より入閣が希望だったのでしょう。高市総理はそれにカチンときたのでは。有村氏をあえて予算委員長に起用した。首相は秋の臨時国会に消費税減税法案を提出するが、与党少数の参院での審議が鬼門になる。参院予算委員長として消費税減税法案を通せるか、その力を試すつもりでしょう」
しかし、参院自民党には石井氏の反高市勢力がいる。消費税減税法案の参院審議が難航すれば、有村氏の高市側近からの”脱落”が起きるかもしれない。
高市政権の前途は多難だ。
※週刊ポスト2026年10月9日号