【動画】 “サケ密漁”瞬間の映像 漁獲高激減のなか地元は怒り 目を疑う…犯行の実態とは 北海道
あとを絶たないサケの密漁。
“海の異変”でサケが大きく減っているいま、地元の怒りは頂点に達しています。
密漁対策に密着する中で、目を疑うような犯行の実態・その一部始終の映像を入手しました。
まとめて「筋子」を取り出す手口…密漁逮捕の瞬間
これはSTVが独自に入手したサケ密漁…瞬間の映像。
サケを釣ってはいったん草むらに隠し…
また釣っては、隠す。
そしてまとめて筋子を取り出す手口です。
北海道幕別町の十勝川で、道の漁業取締船がドローンで捉えた一部始終。
現場を立ち去ろうとする車。
運転席から出てきた男は、俄かに獲物が入った袋を投げ捨てました。
駆けつけたのは警察車両!
男は逮捕されました。
9月も同じ場所で、男たちの密漁の瞬間をまたしてもドローンがとらえました。
なぜここが・この川が狙われるのかー
(漁業取締船「ほくと」 内村嘉幸船長)「この川というのはちょっと独特で、川で魚が釣れちゃうという、ふ化場の下にあって魚がたまりやすい。そういう特殊な場所だということで、密漁者があとを絶たないのかなと」
密漁者の狙いは、イクラになる筋子なのです。
(漁業取締船「ほくと」 内村嘉幸船長)「どれくらいの年齢でどういう風体の人間がやっているかというのもわかってしまいますし、当然車のナンバーもわかりますし、車がどこからやってきてどこに帰っていくかというのも全部わかりますし。だから絶対やっちゃいけないんだよということを非常に訴えたいし、やめてもらいたい」
24時間体制で密漁の取り締まり「みんな散り散りに逃走して…」
この日、オホーツクの斜里町では町をあげての密漁対策。
視界を遮る川沿いの草や藪の刈り取りです。
中でも総勢で40人の斜里警察署は、署員十数人でシフトを組み、連日24時間体制で密漁の取り締まりに当たります。
(会議)「どこの川で密漁がやられてもおかしくないような状況となっています。なので広い範囲で密漁警戒に当たっていただけたらなと思います」
(斜里警察署 佐藤充紀署長)「夜間の警戒態勢も24時間で強化しておりますので、絶対にトクリュウチームを管内に入れさせないという強い意志で臨むように考えています」
匿名流動型犯罪グループ・トクリュウによる密漁が急増している実態。
密漁犯を確保した現場とはー
(密漁犯を確保した警察官)「ちょうどこのあたり。この辺にポーチが最初落ちていて。数時間前に警戒した時はなかったポーチが落ちていて、ポーチの中を見たらカッターナイフとか結束バンドがいっぱい入っていたので、近くにいるかなと思ってここを下って。川のへりにみんな隠れていて、何やってるんだって言ったらみんな散り散りに逃走して」
29匹のサケを密漁した疑いで逮捕されたのは男9人。
捕らえた警察官が生々しく証言する“そのとき”。
(密漁犯を確保した警察官)「全員は追えなかったのですが、そのうちの1人はとりあえず自分がとったサケを抱えるように震えて。ずっとしばらく川の中で隠れていたらしいので、服がもうベチャベチャだったので、声かけたときは震えあがっていましたね」
秋サケ釣り「ひとり竿3本・サケ3尾まで」罰則規制を導入
斜里町の漁師・小川貢一さんです。
この海で40年生き抜いてきました。
これは15年前の斜里町のサケ漁です。
銀色に輝く魚体があふれんばかり。
ところがいまは…
(漁師 小川貢一さん)「特に去年、ことしは今までないですね。ここまで少ないのはなかなか。一番とった年から見ると6分の1とか7分の1とか」
日本一のサケのマチだけに、シーズンともなると全国から釣り人が訪れます。
斜里町を含むこの地域の海に秋サケ釣りに訪れる人・およそ5万5000人。
釣り上げるサケは11万匹にのぼり、来遊するサケ全体の15%にものぼります。
そこで道は今シーズン初めて、「ひとり竿3本・サケ3尾まで」という罰則規制を導入。
違反者には拘禁刑もしくは罰金を科すことができます。
(道の担当者)「啓発を地道にやっていくことで守ってもらえるのかな」
しかしー
(釣り人)「バカなこと言うな、あんたらなんで毎日周らないのよ?」
(道の担当者)「一応毎日周っているのですが」
(釣り人)「いやいや来ないぞおまえら。毎日周ってちゃんと注意しないとダメだわ。時たま来たりよ。だからおかしな奴がいるんだよ。おれちゃんと守ってやってんだから。毎日監視しないとダメだよ。罰則規制が出来たんだから」
地元の釣り人から激しい口調で詰め寄られることもー
(釣り人)「たまたま来ないときに5本も6本も釣って帰ったってわからないでしょう?」
監視体制には限界があるのも度し難い現実です。
密漁は「4年後に影響してくる」地元の憤りは頂点に
斜里町秋の一番のイベント、47年の歴史を誇る「産業まつり」。
漁師の小川さんの姿もー
町民がずらりと並ぶ先には…小川さんが釣ったサケが!
このまつりの一番の目玉です!
それもそのはず、破格の値段!
(漁師 小川貢一さん)「町民に少しでも安い値段で還元してあげられればいいなというところがスタートですね」
(訪れた人)「うれしいですね」
(訪れた人)「普通のスーパーとか行ってもあまりないからね」
近年の“海の異変”もあり、そもそもの数が減っているサケ。
それだけに、ルール違反や、ましてや犯罪行為の密漁など言語道断なのです。
(山本記者)「密漁という犯罪を小川さんはどう考えていますか?」
(漁師 小川貢一さん)「当然やってもらったら困ることだが、特に困るのが河川での密漁。河川は次の将来の魚の種になる卵をとるために遡上してきて、もう間もなく産卵、稚魚を作るという段階なので。次の世代の卵が少なくなるということですから、4年後の魚に当然影響はしてくるので、川の密漁は絶対にやめてほしい」
密漁はサケだけじゃなくマチの未来も奪い取るー
地元の憤りは頂点に達しています。