新農相に武部新氏が就任、父に続く起用に「培ってきたものを全力で」…前任の簗氏には「説明責任果たして」

高市首相は15日、地元自治体の道路予算を「カットした」と発言した問題などで辞任した簗和生・前農相(47)の後任に、自民党の武部新・元農林水産副大臣(56)(衆院北海道12区、当選6回)を起用した。昨年10月の高市内閣発足後、不祥事による閣僚交代は初めてで、体制を早期に立て直し、消費税減税・支援金法案などの国会審議への影響を最小限にとどめたい考えだ。
武部氏は同日午後、皇居での認証式を経て正式に就任した。夜には首相から辞令の交付を受け、記念撮影に臨んだ。
首相はこれに先立ち、武部氏と面会し、食料安全保障の強化や、食の課題を先端技術で解決する「フードテック」などに取り組むよう指示した。武部氏を起用した理由について、首相は記者団に「農林水産行政に精通し、即戦力として国会対応も含めて活躍していただける」と説明した。
武部氏は初入閣で、小泉政権で農相や党幹事長を務めた勤氏の長男。党農林部会長や党水産総合調査会長、文部科学副大臣などを歴任した。旧二階派の継承を掲げる武田良太・元総務相の党内グループに所属し、2024、25年の党総裁選では小林政調会長の推薦人を務めた。
武部氏は首相と面会後、「農水行政にとって重要な局面を迎えている。重責をこなせるよう、これまで培ってきたものを全力で出し切りたい」と記者団に語った。事実上の更迭となった簗氏の発言については「あってはならない。一個人として説明責任を果たしてほしい」とし、「公平性、透明性の高い政策を推進していく必要がある。国民から信頼してもらえるようしっかり取り組んでいきたい」と強調した。
自民党の磯崎仁彦参院国会対策委員長と立憲民主党の斎藤嘉隆国対委員長は15日、首相らが出席する参院予算委員会の基本的質疑を予定通り16、19両日に開催することで合意した。
一方、衆院では、与党が消費税減税法案を20日の衆院本会議で審議入りさせることを提案したが、野党は難色を示し、折り合えなかった。