人形浄瑠璃研究の第一人者・後藤静夫さん死去 文楽の発展に尽力

人形浄瑠璃文楽研究の第一人者である後藤静夫さんが15日に死去したことが分かった。名誉教授を務めていた京都市立芸術大や琥珀書房が伝えた。

後藤さんは長年にわたり日本の伝統音楽・芸能の研究に取り組み、とりわけ人形浄瑠璃文楽の研究で多大な功績を残した。1970年に文楽協会に勤務し、国立劇場や国立文楽劇場で制作を担当。2004年には京都市立芸術大日本伝統音楽研究センターの教授に就任し、教育・研究活動に尽力した。14年に同大名誉教授となり、23年には大阪市市民表彰を受けた。

26年には、文楽の伝承と現在を制作者の視点から考察した著書「人形浄瑠璃文楽における伝承と現在 制作者の視座から」を琥珀書房から刊行。長年にわたる文楽との関わりを集大成した一冊となった。

京都市立芸術大は、後藤さんが日本伝統音楽研究センターの所長として、センターの運営と発展にも大きく寄与したと功績をたたえた。琥珀書房も、文楽の制作に人生を捧げた後藤さんへの感謝をつづり、哀悼の意を表した。