高市首相のX(旧ツイッター)が、また炎上している。今度は、高齢者の就労について書いた、10月25日(日)の投稿だ。
《ご高齢の方などで意欲のある方に働いていただくことは、社会・経済の活力の観点からも、ご本人の健康ややりがいなどの観点からも、重要です》
などと、「健康」や「やりがい」から、高齢者が働くことは重要だと説き、《2025年の就業率は、60~64歳は約75%、65~69歳は約55%、70~74歳は約36%、75歳以上は約13%となっており、今後も上昇していくことが期待されます》と、さらに働く高齢者が増えることを期待していると書いているのだ。
高市首相が、どういうつもりで投稿したのかは不明だが、案の定、ネット上では怒りの声が殺到している。
《高市早苗よ。高齢者は「働きたい」んじゃなく、「働かないと生きていけない」んだよ!》《高齢者が働く理由を「健康ややりがい」などと美化し》《勝手にやりがいとか言うんじゃないよ》《そんな年まで働かなくてもいいように年金があるんじゃないんですか?》
実際、高齢者が働いているのは、「生活のため」という理由がほとんどだ。内閣府の調査によると、仕事をする主な理由は「収入のため」が55.1%と最も多く、「体によいから、老化を防ぐから」は20.1%だった。また、厚労省の調査によると、高齢者世帯の55.8%が「生活が苦しい」と答えている。
事実、年金だけでは、とても暮らしていけないのが実態だ。
■平均受給額は夫婦2人あわせても12万円
国民年金の平均受給額は、わずか月額6万1943円である。夫婦2人あわせても12万円。家賃を払ったら、ほとんど手元に残らないはずだ。厚生年金でも平均15万7680円。20万円以上受け取っている恵まれた高齢者は、受給権者の2割足らずだという。
経済評論家の斎藤満氏はこう言う。
「高齢者に就労を勧めるとは、余計なお世話です。言われなくても、高齢者の多くは、生活のために働いています。この物価高では、年金だけではやっていけないからです。将来不安から『働けるうちは働こう』という高齢者も多い。いま多くの高齢者は『長生きリスク』に怯えています。この先、80歳、90歳と長生きしたら、いくらカネがかかるのだろうかと不安を抱いている。その高齢者にむかって、よくも高市首相は、『健康のためだ』『やりがいだ』などと、言えたものです。まずは、どうすれば高齢者が安心して暮らせるかを考えるべきでしょう。高市政権は、現役世代から支持を得るために、高齢者の負担を増やそうしていますが、本来は、高齢者vs現役世代の対立構造をあおるのではなく、庶民と富裕層に分け、富裕層に負担してもらうのがスジのはずです」
なぜ、高市首相は高齢者の生活実態を知ろうとしないのか。
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高市首相がSNSに投稿して炎上した過去の事件に関しては、「官邸ゴキブリ事件」をはじめ、関連記事【もっと読む】【さらに読む】で詳しく報じている。