高市首相が今月2日に開かれたG7オンライン首脳会議を欠席した問題は、高市首相本人が「議題が米国と欧州の問題で、代理出席でいいとの話を受けた」「ディスプレーや回線接続の業者が間に合わなかった」と仰天答弁をしたうえ、直前に麻生副総裁ら自民党幹部との“宴会”があったことから、SNSなどで「酔っぱらってドタキャンした」との臆測まで広がる始末だ。そんな中、27日の参院外交防衛委員会で、辻元清美参院議員が茂木外相らに真相をただしたのだが、政府の答弁は終始グダグダで矛盾も露呈。“ウソ疑惑”は深まるばかりだ。
高市首相は「開催時刻(午後9時半)が直前に確定した」と答弁していた。辻元氏が茂木外相に「何時に連絡が来たのか」と聞くと、長々と会議の説明をした挙げ句、「外交上のやりとりがあるので控える」と答えない。外務省の事務方も同様で「外交のやりとりにかかわる」として頑として何時なのか答えない。
そのうえで茂木外相は、「会議時間は30分間で、発言は1回きりで終わる」として「外務審議官の出席で十分だと判断し、官邸に伝えた」と高市首相の欠席を正当化した。
だとすると、外務省が高市首相の出席を止めたことになるが、一方で、辻元氏が何度も「総理は最初、出る意思があったということですね」と念押ししても、茂木外相は明確に答えず、はぐらかす。
さらには、外務省の判断で「総理が出る必要はない」としたのなら、ディスプレーを慌てて準備する必要などなく、「業者が間に合わなかった」という高市答弁と整合性がとれない。そこを突かれると、茂木外相は「ディスプレーの問題まで私は承知いたしておりません」とブチ切れ気味に答え、憮然としていた。
■追及した辻元清美議員「謎が深まった」
驚いたのは、高市首相と一緒に麻生氏らとの“宴会”に出席していた中西官房副長官が、会議の開催を「承知していなかった」と答えたことだ。あのトランプ大統領ですら、ワシントン時間で朝8時半の会議に出席したのに、日本にとってG7はそこまで軽いものなのか。
あらためて辻元議員に聞くと、こう言った。
「謎が深まった。高市首相、茂木外相、外務省、中西官房副長官とみな言っていることが違う。ゴマカそうとするからよけい不自然になる。茂木外相は否定したが、臆測が広がっているドタキャン説ならつじつまが合うので、政府が真相を明らかにしない限り、ドタキャン説がさらに広がってしまいますよ」
葬儀参列で欠席したバーナム英首相の代理は外相だった。本来、“ポスト高市”に色気アリアリの茂木氏なら、首脳が勢揃いのG7会合を官僚任せにせず、喜んで代理出席したはずだ。やっぱり高市首相のドタキャンなのか。
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