冠水が続いていた宮城県丸森町役場周辺では15日朝、排水が完了し、住民からは「一安心」と安堵(あんど)の声が漏れた。ただ、断水が続いているため泥のかき出しや片付け作業が思うように進まず、疲れの表情も浮かんだ。
町役場近くの高齢者施設には約100人の入所者がいたが、2階以上に避難していたため無事だった。事務局の男性は「職員にボートで応援に入ってもらい、しのぐことができた。水が引き、一安心だ」と話した。
水沼百合子さん(72)は経営している美容室の様子を見に訪れた。浸水で鍵が開けられなくなっていたといい、「隙間から中を見てみたが、だいぶ泥をかぶっているようだ」とため息をついた。知人宅の泥のかき出しを手伝った佐藤和雄さん(70)は「水は引いたが、断水が続き泥の掃除が思うようにできない」と疲れた表情を見せた。
町総務課によると、浸水で孤立した役場内には、職員と避難してきた住民が計300人以上いた。冠水解消後に避難者の半数が自宅へ戻り、残る避難者は隣接するまちづくりセンターに移動した。