小中生向けに「逃げキッド」 災害時の行動整理 岡山・河川事務所が真備町版

昨年7月の西日本豪雨を受け、大雨などの災害時の行動を個別に整理する「マイ・タイムライン」を普及しようと、高梁川・小田川緊急治水対策河川事務所は小中学生向けの手引「逃げキッド」の倉敷市真備町地区版を作成し、15日に同市立岡田小学校(同市真備町岡田)で出前講座を開いた。担当者は「災害が迫ったときに自分にできることを考え、行動につなげてほしい」としている。
2015年の関東・東北豪雨をきっかけに、国交省関東地方整備局下館河川事務所が作成した「逃げキッド」に、真備町地区で被災した人たちの経験を盛り込んだ。
逃げキッドは、自分が住んでいる場所の想定される浸水深を確認するところから始まる。家族に高齢者や障害者など避難に支援が必要な人がいるかや、避難先までの移動時間を確認。台風や前線が発生してから川の水が氾濫するまでにどんな現象が起きるのか学び、それぞれの段階での行動を考える。誰にでも分かりやすいようにイラストを多用し、クイズ形式も採用した。
被災した人の意見を反映し、避難時に役立つものを紹介した他、「ぬれた場合は着替えが必要」「避難場所がいっぱいで入れなかったので逃げ場所は複数知っておく必要がある」といったアドバイスもつづられている。小中学生向けとしたのは、将来を担う子どもたちに知識を身につけてもらうと共に、家庭での会話で大人にも意識を高めてもらう狙いがある。
この日の出前講座には、5、6年生の約70人が参加。5年の井元楓さん(10)は「ネットで川の水位が確認できることなど初めて知ることもあった。家族と話し合って準備をしたい」と話した。【林田奈々】