週末にかけ雨、警戒促す=住宅被害4万棟超―堤防決壊125カ所・台風19号

台風19号による記録的な大雨で、17日までに確認された犠牲者は12都県で77人、行方不明者は10人に上った。東日本を中心とする被災地に残る災害の爪痕は深く、今も河川の護岸が壊れていたり、斜面が崩れやすくなったりしている。週末にかけて各地で降雨が予想されており、気象庁などは、少しの雨が大きな災害につながる恐れがあるとして警戒を呼び掛けている。
政府によると、避難所に身を寄せる人は同日午後2時現在11都県で約4000人。床上や床下浸水、家屋の一部損壊など住宅被害は全国で4万1500棟以上に上る。
安倍晋三首相は17日、台風19号を「特定非常災害」に指定する考えを表明。政府は支援を急ぐが、被災者の生活再建には時間がかかる見通しだ。
国土交通省によると、新たに利根川水系の新川や中川で堤防の決壊が判明。決壊した箇所は17日午後1時現在で、東北や関東など68河川の計125カ所に上った。
浸水は宮城県大崎市、角田市、大郷町と福島県相馬市、長野市などで続く一方、同日正午までに17府県69市町村の100カ所で解消した。土砂災害は同日午後6時現在で静岡や群馬など計20都県で308件確認された。
千曲川の堤防が約70メートルにわたって決壊し、大規模な浸水被害を出した長野市穂保では、仮堤防の復旧工事が進められた。
同省北陸地方整備局によると、決壊した所にコンクリートブロックを投入した上で、元と同じ高さ5メートルまで盛り土をした。今後、鉄板を設置する補強工事も行うという。
一方、不明者の捜索は同日も続けられた。27人が犠牲となり、小4男児(10)ら2人の安否が分かっていない福島県では、警察や消防などが120人態勢で黒石川の土砂を掘り起こすなどした。