連合、最低賃金時給1100円以上要求へ 初の基準額明記 ベアは2%程度求める

連合は24日、東京都内で中央執行委員会を開き、企業の最低賃金について時給1100円以上とする昇給制度を経営者側に求める2020年春闘の基本構想をまとめた。企業規模や雇用形態による格差の解消を図る狙いだ。要求する最低賃金額を連合が明記するのは初めて。最低賃金法に基づく現在の最低賃金の全国平均は901円。
基本構想では、基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)の幅を「2%程度」とし、定期昇給分の2%と合わせて4%程度を求める従来の賃上げ要求を明記した。2%程度のベア要求は5年連続になる。
そのうえで、格差解消のために時給1100円以上を最低限の目標として設定。勤続17年(35歳相当)で時給1700円、月給28万500円以上を目指すとしている。
また、中小企業と大企業の賃金格差を是正するため、30歳で月給25万6000円、35歳で28万7000円とする目標も定めた。記者会見した神津里季生会長は「一気に到達できなくても、計画性を持って向かっていくために数字を提示した」と述べた。
連合の集計では、ベアと定昇を合わせた19年春闘の平均賃上げ率は2・07%だった。【矢澤秀範】