静岡で初の台風19号災害関連死 長野でも遺体見つかり死者は85人に

静岡市は24日、台風19号で自宅2階に避難中に階段から転落死した同市清水区の90代女性について、災害関連死に認定したと発表した。台風19号による災害関連死の認定は全国で初めてとみられる。
市によると、女性は1人暮らし。台風通過後の13日午後5時ごろ、自宅階段で死亡しているのを見回りに来た警察官が見つけた。死因は頭部外傷による失血死で、死亡推定時刻は同日早朝だった。
女性は足が不自由で普段は1階で生活していたが、1階は浸水の跡があり、2階の部屋に布団が敷いてあった。こうした状況から市は女性が2階に避難後、1階に下りる際に転落したと判断した。
災害関連死について、内閣府は4月、避難生活で病気が悪化して死亡したケースなど定義したことを自治体に通知した。市町村が設置した医師らによる審査委員会などが関連死と認定すれば、最大500万円の弔慰金が遺族に支給される。静岡市は審査会を設けておらず、今回は警察の情報などから独自に災害関連死と認めた。
また長野県は24日、行方不明となっていた静岡県沼津市の男性(73)の死亡を確認したと発表した。男性は12日夜、長野県上田市の親族宅へ車で向かう途中、同県東御(とうみ)市の橋から千曲川に車ごと転落。21日に約46キロ下流の河川敷で遺体が見つかった。
毎日新聞の集計で台風19号による死者は85人、行方不明者は8人となった。【大谷和佳子、坂根真理】