世界陸上・50キロ競歩”金” 鈴木「東京五輪も同じ色を」 地元・石川でV報告

ドーハで9月に開催された陸上世界選手権男子50キロ競歩で日本競歩史上初の金メダルを獲得した石川県能美市出身の鈴木雄介選手(31)=富士通=が23日、同市役所を訪問し優勝を報告した。市民ホールには職員や市民ら約100人が駆けつけ、盛大な拍手を送った。
同選手権は2020年の東京五輪の代表選考会を兼ねており、日本代表にも内定。二重の喜びとなった。
鈴木選手は「県民、能美市民の声援のおかげで金メダルが取れた。最後の10キロはつらかったが応援してくれている姿をイメージしてなんとかゴールできた」とあいさつし、東京五輪に向けて「同じ色を目指して頑張る。みなさんの力を追い風にしたい」と意気込んだ。井出敏朗市長は「市民に大きな感動と勇気を与えてくれたことに感謝する。東京五輪で金メダルを取ってもらえるようにさらに応援しよう」と述べた。
東京五輪の競歩は暑さ対策のため、マラソンとともに会場が東京から札幌に移る見通し。鈴木選手は「驚いたが、選手、スタッフ、観客にとってベターな方法を考えて結論を出してほしい。自分がやることは何も変わらない。暑さ対策と調子を整えることだけだ」と話した。
鈴木選手は能美市松が岡出身。小松高から順大を経て、10年に富士通へ入社。20キロ競歩などで活躍し、ロンドン五輪に出場した。15年には能美市での大会で1時間16分36秒の世界記録を樹立。今年4月に輪島市で行われた日本選手権50キロ競歩では3時間39分7秒と日本記録を更新した。【井手千夏】