女性「刑務所で反省してほしい」、新井被告は無罪主張

出張マッサージ店から派遣された女性従業員に乱暴したとして、強制性交罪に問われた韓国籍で元俳優の新井浩文(本名・朴慶培(パクキョンベ))被告(40)の初公判が2日、東京地裁(滝岡俊文裁判長)であった。
新井被告は「(性行為の)同意があったと思っている」と無罪を主張。一方、女性は証人尋問で「同意はなく、抵抗を続けていた」と述べた。
起訴状では、新井被告は昨年7月1日、東京都内の自宅マンションで女性の頭を両手でつかむなどの暴行を加えた上で、乱暴したとしている。新井被告は罪状認否の冒頭で「女性に謝罪したい」と頭を下げた後、「暴力は一切やっていない」などと起訴事実を否認した。
検察側は冒頭陳述で、「被告は『性的サービスを要求しない』とする店の同意書に署名していながら、施術を受けて興奮し、犯行に及んだ」と主張した。
証人尋問では、女性はモニターを通じた「ビデオリンク方式」で別室から証言した。女性は「腕をつかまれ、下半身を触らされた。『やめてください。これ以上やるなら帰ります』と言った」と説明。「帰り際に『悪いことしちゃったね』とお金を差し出された。物みたいに扱われ、すごく悔しい。刑務所で反省してほしい」と声を振り絞った。
新井被告はNHK大河ドラマ「真田丸」などに出演したが、今年2月の逮捕後、所属事務所との専属マネジメント契約を解除された。