福岡逆走9人死傷 死亡の運転手、過失致死傷容疑で29日にも書類送検

福岡市早良(さわら)区百道(ももち)で乗用車が逆走して交差点に突っ込み、男女9人が死傷した6月の多重衝突事故で、福岡県警は29日にも、乗用車を運転し死亡した同区の男性(当時81歳)を容疑者死亡のまま自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で書類送検する。周辺の防犯カメラやドライブレコーダーの映像などの解析の結果、交差点進入時の速度が時速100キロ超だったことが明らかになった。
送検容疑は6月4日午後7時5分ごろ、乗用車を運転し、交差点の約700メートル南で他の車に追突。その直後、対向車線にはみ出し、急加速して制限速度(時速50キロ)を上回る猛スピードで逆走し、さらに4台と衝突して助手席の妻(当時76歳)を胸部の外傷で死亡させ、歩行者1人を含む14~52歳の男女7人に重軽傷を負わせたとしている。
捜査関係者によると、男性は最初の追突事故直後からアクセルを踏みっぱなしの状態で暴走していたが、司法解剖などでは心臓発作など事故につながる突発性の病気は確認されず、アルコールや薬物の影響も認められなかった。車体にも異常は見つからなかった。
現場周辺の防犯カメラの映像からは最初の追突事故までは正常に運転していたことが確認されているが、本人と同乗者がともに死亡したこともあり暴走の原因は解明されなかった。【中里顕】